花粉症とアレルギーとアトピーの対処法アレルギー性鼻炎/結膜炎やアトピー性皮膚炎、花粉症の原因は免疫機能の暴走です。
では改善するために、免疫機能を意図的にコントロールすることはできるのでしょうか?
この疑問に対する研究データを踏まえて、わかりやすく対処方法をご紹介したいと思います。

アレルギー・花粉症・アトピーの違いとは?

「アレルギー」、「花粉症」、「アトピー」という言葉を同じ意味で使っている場合があります。
わかりやすく分類すると、下記のような違いがあります。(※1)

アレルギー反応
アレルギーは4つの型に分類され、アレルギー性鼻炎/結膜炎アトピー性皮膚炎は同じⅠ型に分類されます。
一般的にアレルギーと言うと、このⅠ型を指していることがほとんどだと思います。
また、アレルギー性鼻炎/結膜炎のうち、花粉が原因の場合花粉症と呼んでいます。
今回はⅠ型のアレルギーについてのみご説明します。
(※1):アレルギー総論【厚生労働省】

アレルギー反応(Ⅰ型)の原因

免疫機能と過剰反応アレルギー反応の原因は、免疫機能の過剰反応です。
免疫機能は体内に入り込んだウイルスや風邪の菌と戦って、身体を常に正常な状態に保っています。

しかし、アレルギー症状を患わっている人は、本来は戦う必要のないアレルギー物質に対して、免疫機能が過剰に反応してしまいます。
その結果、皮膚や眼の赤み、湿疹や喘息、鼻炎などの症状を引き起こしているのです。
(アトピー性皮膚炎の場合は、上記の原因だけでなく、ストレスや物理刺激(ひっかくなど)の複合的な原因が重なっていることもあります。)

アレルギー性鼻炎/結膜炎&アトピー性皮膚炎⇒アレルギーⅠ型
アレルギー性鼻炎/結膜炎⇒(花粉が原因の場合)⇒花粉症
アレルギーⅠ型の原因⇒(アレルギー物質に)免疫機能が過剰反応

アレルギー反応の原因物質を検査する

lgE(免疫グロブリンの一種)という抗体を多く持っている人は、アレルギー物質に対して過剰反応を示しやすいということがわかっています。(※2)
そのため、病院で特定のアレルギー物質に対する血中のlgE値を調べることで、アレルギー反応の原因物質がわかります。

例えば、スギ花粉やハウスダスト、牛乳などの特定物質を取った際に、lgE値が高くなれば、その物質がアレルギーの原因だと特定できます。
アトピー性皮膚炎は複合的な原因が考えられると記載しましたが、患者の約80%のlgEが高い値を示しています。(※3)
アレルギー反応の原因物質が気になるようでしたら、一度病院で検査を受けてみるといいかもしれません。

(※2):アレルギー検査(IgE)の解釈【はしもと小児科】
(※3):アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版【日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会】

アレルギー反応の対処方法

最後にアレルギー反応に対処する方法を紹介したいと思います。

  • ①アレルギー物質を避ける
  • ②アレルギー反応を抑える(アレルギー物質に慣れる)
    • 薬でアレルギー反応を抑制する
    • モリンガでアレルギー反応を抑制する研究
    • 腸内細胞がアレルギー反応を抑制する研究
  • ③健康的な生活をする(アレルギー症状を緩和する)

それぞれについて、具体的にわかりやすくご紹介します。

①アレルギー物質を避ける

アレルギー物質を避ける
まず基本となる対処方法は、アレルギー物質を体内に取り込まないようにすることです。
原因のアレルギー物質がわかっていれば、ある程度は避けることができるでしょう。

②アレルギー物質に慣れる(アレルギー反応を抑える)

免疫機能を制御する
アレルギー物質を避けることは重要ですが、花粉やハウスダストを100%避けることは難しいです。
そのため、少量のアレルギー物質であれば症状を引き起こさないように、アレルギー反応を抑える(アレルギー物質に慣れる)必要があります。
対処方法には、症状を直接抑えたり、そもそもの免疫機能が過剰反応しないようにしたりする方法があります。

薬でアレルギー反応を抑制する

花粉症を含むアレルギー性鼻炎/結膜炎の対処療法として、症状を抑制する飲み薬や点鼻薬/点眼薬を利用するのも一つの手でしょう。
また、アトピー性皮膚炎の場合は、塗り薬などもあります。
また花粉症の根本的な治療方法として、医師の指導の元でアレルギー物質を摂りながら、アレルギー物質に身体を慣らし、過剰反応を引き起こさないようにする治療方法もあります。

薬による治療法についての詳しい情報は下記の資料が参考になります。
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2016年版【日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会】
アレルギー性鼻炎・花粉症【厚生労働省】

モリンガでアレルギー反応を抑制する研究

モリンガは36種類抗炎症物質ポリフェノール、アレルギーを抑制するα-リノレン酸などが含まれています。
実際に効果があるのかどうかをマウスで実験した研究論文の抜粋を紹介します。

本報告の様なアレルギーを含め、報告されている様々なモリンガの効果は、医薬品と比較すると弱いと言えるが、日常的に摂取できる食品で健康維持や疾患予防および症状の軽減が図れる可能性が考えられた。(中略)
モリンガ葉は経口的に摂取することでⅠ型アレルギーに対して抑制作用を有する可能性が示された。

※モリンガは食品なので、医薬品のような効果を保証するものではありません。
上記の研究はマウスによる実験で可能性を示唆しているだけです。

腸内細胞がアレルギー反応を抑制する研究

腸には免疫機能の70%近くが集中しているといわれています。
なかでも、制御性T細胞(Tレグ)がアレルギー反応に深く関わっています。
制御性T細胞には免疫機能をコントロールする働きがあるからです。
逆に、制御性T細胞が少ないと、免疫を制御することができず、アレルギー物質に対して過剰に反応してしまいます。
食物繊維を多く摂ることで、制御性T細胞を増やせるということがわかっています。

食物繊維の多い食事を摂ることで腸内細菌の活動が高まり、その結果多量の酪酸が作られ、この酪酸が炎症抑制作用のある制御性T細胞を増やしていると考えられます。

モリンガ一言メモモリンガにはレタスの28倍の食物繊維が含まれています。
食事だけで十分な栄養が取れない場合は、モリンガなどのサポートを利用するのもおすすめです。

③健康的な生活をする(アレルギー症状を緩和する)

規則正しい生活
睡眠不足飲み過ぎストレスの多い生活をしていると、アレルギー症状が出やすいです。
体の土台となる生活習慣が乱れている方は、見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
下記の記事も参考にしてみて下さい。



アレルギーに対しての即効性は期待できないかもしれませんが、長期的な視野で健康を維持しましょう。

まとめ

アレルギー性鼻炎/結膜炎・花粉症・アトピー性皮膚炎について、原因や対処法についてご紹介しました。
アレルギー反応はアレルギー物質に対する免疫機能の過剰反応が原因です。
対処方法はアレルギー物質を避けることと、アレルギー反応を抑制することです。

  • ①アレルギー物質を避ける
  • ②アレルギー反応を抑える(アレルギー物質に慣れる)
    • 薬でアレルギー反応を抑制する
    • モリンガでアレルギー反応を抑制する研究
    • 腸内細胞がアレルギー反応を抑制する研究
  • ③健康的な生活をする(アレルギー症状を緩和する)

アレルギー物質を避けるためには、何が原因でアレルギー反応を起こしているのか、原因物質を特定する検査を受けてみることをおすすめします。
もし原因物質を避けるのが難しい場合は、薬によるアレルギー反応の抑制により症状を緩和することも可能です。

また、最後にはモリンガ腸内細菌(食物繊維)によるアレルギー反応の抑制に関する研究論文を紹介しました。
モリンガは食品なので薬のような効果はありませんが、健康のサポートとして活用してみるのもおすすめです。