ニキビや吹き出物ができると、それだけで気分がちょっと落ち込みますよね。
ここでは、ニキビや吹き出物ができる原因をご説明し、予防法や改善方法をご紹介します。
この記事を参考にして、毎日鏡を見るのが楽しくなる、ニキビや吹き出物のないキレイな状態をずっとキープしましょう。
ニキビの原因は毛穴の詰まり
ニキビの原因は毛穴の詰まりです。
皮脂や角質が毛穴に詰まると、皮膚が盛り上がって白ニキビができます。
大人の場合は、ニキビと呼ばず、吹き出物と呼びます。
白ニキビはニキビの初期症状で、悪化すると目立ちやすい赤ニキビや黒ニキビになります。
赤ニキビは、詰まった毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こしている状態です。
さらに、悪化すると黄色い膿が出てきます。
黒ニキビは、詰まった毛穴の中で皮脂が酸化し、黒いボツボツのように見えます。
- 白ニキビ:毛穴の詰まりが原因
- 黒ニキビ:白ニキビの皮脂の酸化が原因
- 赤ニキビ:白ニキビの炎症が原因
参考:大人ニキビ(吹き出物)と子供ニキビの違い
ニキビの原因は毛穴の詰まりなので、大人も子供も原因は同じです。
できる場所や症状が大人と子供で違うことが多いので、「大人ニキビ」や「子供(思春期)ニキビ」と分けて呼ぶことがあります。
例えば、思春期の子供は額や鼻などに、ニキビができやすいです。
こうした顔のTゾーンは皮脂腺が多い部分で、特に思春期は皮脂の分泌量が増えています。
そのため、一般的に「子供ニキビ」と呼ばれます。
一方、大人はアゴや口周り、フェイスラインにニキビができやすいです。
大人の場合は新陳代謝の衰えやストレスが原因の場合が多いです。
そのため、乾燥肌の人でもニキビはできます。
参考:10代にニキビができやすい理由
ニキビの炎症を引き起こすアクネ菌は、さらに細かく4種類に分類されます。
なかでもD3というアクネ菌が、ニキビができる箇所に多く存在することがわかりました。
さらに、20代以降の人に比べて、10代の皮膚にはD3が通常時でも多く存在しています。
10代にニキビが多いのはアクネ菌のD3が多いからだという可能性が示唆されました。
参考:アクネ菌を遺伝子レベルで分類し、ニキビ発生に大きく関わる種類を発見【日本メナード化粧品株式会社】
ニキビの治し方と予防方法
ニキビを治す方法は、短期的な対症療法と長期的な体質改善の2つがあります。
短期的な対症療法とは、薬でニキビの症状を抑える方法です。
特に赤く膿のでているニキビの場合は、皮膚科に行って塗り薬や飲み薬で炎症を沈めたり、殺菌したりすることで早く目立たなくすることができます。
長期的な体質改善とは、ニキビができにくい肌の状態を保ち、ニキビができても治りやすい健康的な肌の状態にすることです。
ニキビを根本的に改善する
体質を改善して、ニキビを予防し、キレイな肌を保つ方法についてご紹介します。
- 肌を清潔に保つ
- 睡眠で肌のターンオーバー
- 肌に優しい栄養を補給する
- 腸内環境を整える
肌を清潔に保つ
ニキビの原因は、毛穴の詰まりなので、肌を清潔に保つことが重要です。
例えば、汗や大気の汚れ(排気ガス・PM2.0・花粉など)、メイク汚れなどを長いあいだ放置しておくのはよくありません。
肌を清潔に保つために、特に寝る前は汚れを丁寧に洗い落としましょう。
一方で、肌には適度な油分が不可欠なので、洗い過ぎもよくありません。
肌の表面は油の皮脂膜で覆われ、外からの刺激や細菌から肌を守っています。
そのため、「皮脂汚れを根こそぎ落とす」ような洗浄力の高い洗顔料や石鹸はおすすめできません。
「適度な皮脂は残し、汚れだけキレイに落とす」のが理想的です。
参考:洗顔料や石鹸は必要ない?
ぬるま湯だけでも、汚れを洗い落とすことができます。
特に乾燥肌の人は、油分の落とし過ぎはよくないです。
いっぽうで、脂性肌の人がぬるま湯だけで油分を落とすために、ゴシゴシとこすってしまうのもよくありません。
また、メイク汚れはお湯だけでは落ちにくいので、クレンジングや洗顔料が必要になるでしょう。
洗顔料や石鹸が必要なのか、不要なのかは、もともとの肌質とその時の肌の状態にあわせて選択してください。
ぬるま湯だけで汚れが落ちるなら、洗顔料や石鹸は不要です。
落ちない場合は、洗顔料や石鹸を泡立てて、優しく汚れを落としましょう。
睡眠で肌のターンオーバー
「睡眠不足はお肌の大敵」という言葉をよく耳にしますが、本当にそのとおりです。
睡眠中にたくさん分泌される成長ホルモンによって、肌の細胞は分裂と再生を繰り返します。
これを肌のターンオーバーと呼び、外側の古い肌が剥がれ、新しい肌が現れます。
肌のターンオーバーができないと、古い肌が残り続けて毛穴が詰まってしまい、ニキビの原因になります。
ピーリングなどで古い肌を無理やり剥がすと、未発達な新しい肌が露出するので、一時的にきれいに見えます。
しかし、未発達な状態なので傷つきやすく、数日後にはさらに悪化してしまう可能性が高いです。
睡眠時間と質をしっかりと確保し、肌本来のターンオーバーを目指しましょう。
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肌に優しい栄養を補給する
ニキビの炎症を直接的に抑えるには、ビタミンDやオメガ脂肪酸3系に含まれるαリノレン酸などの抗炎症作用のある栄養素が効果的です。
ニキビをつくらない健康な肌の状態を保つためには、バランスの取れた食事が不可欠です。
ビタミンやミネラルは肌のメンテナンスをし、肌のターンオーバーに不可欠です。
ポリフェノールなどの抗酸化物質は、肌を傷つける活性酸素を無害化する働きがあります。
アミノ酸は肌そのものを構成する栄養素です。
このように、それぞれの栄養素が大事な役割を持っています。
そのため、どれか1つを欠くことなく、バランス良く組み合わせて取ることが重要です。
逆に脂っこいものや甘いものは、過剰な皮脂の分泌を促します。
特に精製された砂糖などは、栄養素の働きを阻害してしまいます。
我慢してストレスを感じてしまうのもよくありませんが、とり過ぎには注意しましょう。
参考:「コラーゲン」を飲んでも美肌にはならない?
「コラーゲン」=「美肌」というイメージをもっているかもしれません。
たしかに、健康な肌組織にコラーゲンは不可欠です。
しかし、コラーゲン自体はアミノ酸によって体内で構成されます。
コラーゲンを食べても、アミノ酸に分解され、体内で再構築されます。
そのため、肌のコラーゲンをつくるためには、アミノ酸・ビタミンA・ビタミンCをあわせて取ることの方がはるかに効果的です。
コラーゲンを構成するアミノ酸の生成にはビタミンCが必要なため、ビタミンCが不足するとコラーゲンの合成が出来なくなり、壊血病を引き起こします。またビタミンAもコラーゲンの再構築に関わっています。(中略)
コラーゲンは健康食品として、皮膚の弾力を保ち関節の痛みを和らげるなどとされていますが、その有効性については十分証明されているとはいえません。
引用元:コラーゲン【厚生労働省】
腸内環境を整える
腸は身体の余分な老廃物を排出する器官です。
そのため、腸が汚れていると、老廃物を排出することができず、有害ガスが体内に留まってしまいます。
また、腸の機能が低下すると、しっかりと栄養をとっても吸収率が落ちてしまいます。
腸の便秘がニキビを引き起こしている可能性もあります。
肌の表面だけでなく、身体の中から改善していきましょう。
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モリンガの美容効果
モリンガには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富に含まれています。
また36種類の抗炎症物質に加え、オメガ脂肪酸3系やポリフェノールも含んでいます。
バランスの取れた食事が取れない方は、モリンガで補ってみてはいかがでしょうか。
モリンガは薬ではないので、塗り薬のようにニキビを直接撃退することはできません。
健康的でキレイな状態を保つために不可欠な栄養補給をすることができます。
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まとめ
今回はニキビや吹き出物の原因と対策についてご紹介しました。
すぐにでもニキビを抑えたい人は、自分で潰したりせずに、皮膚科で処置してもらうことをおすすめします。
また、根本的に改善するためには、以下の方法があります。
- 肌を清潔に保つ
- 睡眠で肌のターンオーバー
- 肌に優しい栄養を補給する
- 腸内環境を整える
ニキビを改善し、本来のキレイな肌を取り戻すために、この記事を参考に体質改善に取り組んでみてください。
食事のバランスが偏りがちな方は、モリンガを利用して、必要な栄養素を補うのもおすすめです。